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本種との他愛のないエピソードを一つご紹介させていただきます。 2007年の夏、自宅(札幌)の庭にミツバを植えていた。50センチ×80センチほどの地面にびっしり生えていた。 ある日、緑色に何本もの黒い筋の入った本種の幼虫が10匹以上もついているのに気付いた。母や家内は気持ち悪がり、 食用にする気をなくしたようだった。そのまま放置しておいた。その後大きくなった幼虫たちは、いつの間にかすべて 姿を消していた。数日後、一頭の本種が庭先に舞っているのを見て、我が家のミツバで育ったキアゲハに違いない、と 勝手に思い込み、捕らえて虫カゴに入れ、子供たちに見せた。中学1年の息子と小学4年の娘は、最初は興味を示していたが、 すぐに飽きてしまい、見向きもしなくなった。いつでも観察できるように、脱脂綿に薄めた砂糖水を浸み込ませ、 しばらく飼っていたが、そのうち死んでしまった。片方の尾状突起が欠け、その他数か所破損してしまったが、標本に することに決めた。ボロボロの標本ではあるものの、家族を楽しませてくれた思い出がいつまでも残った。(2019年4月記)