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3年前の4月、私用で東京を訪れた。その際、 蝶の標本を販売している居酒屋に立ち寄った。夜の9時頃で、店主の方と蝶の話題で盛り上がり、楽しい 時間を過ごした。カウンターの反対側の壁には、多数の標本箱がきれいに整理されていた。以前から 欲しかった蝶を3頭購入した。その中の一頭が本種だった。 本種は、幼少時からの憧れの蝶で、裏面の特徴的な緑色が強く印象に残っていた。南国の明るい 陽射しの中でいつか出会いたいものだ、と淡い希望を抱いていた。薄暗い居酒屋で、酒に酔って出会う とは夢にも思わなかったが、心の底から喜びが沸々と湧いてきた。 無事に札幌まで持ち帰り、よく見ると胴体から油が染み出ていて、表面のブルーがあまりはっきりと 見えないことに気づいた。アセトンで油抜きをして、はっきり確認できるようになった。改めて本種の 美しさに感激した。(2019年4月記)