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本種はやや南方系の蝶で、小学校時代に住んでいた茨城県高萩市では 採集できなかった。だが、ある思い出が生息が間違いないことを感じさせた。隣家に蝶採集を趣味とする 父子がいた。何度か採集に連れて行ってもらい、その男の子と仲良しになった。小学6年の 夏休みが終わり、小学5年のその子の蝶の標本が優秀作品として学校に展示された。その中に 本種が含まれていた。採集場所は「十王町(じゅうおうまち)」とあり、常磐線で上野寄りに 隣の駅で高萩のすぐ近くだった。その標本のラベルには、意外なことに「ルーミスシジミ」 と記入されていた。このころは蝶を採集して2年ほど経っていて、図鑑の有名な蝶はほとんど覚えていた。 ルーミスシジミも珍蝶として覚えていた。「ええっ?どうみてもルーミスシジミじゃないだろう?」と内心思ったが、 男の子に確認することはしなかった。珍蝶のルーミスシジミを採集した、という男の子の感動 を壊したくなかった。ムラサキシジミでも当地では珍しく、生息が確認できただけでもうれしかった。 (2019年4月記)