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今から30年ほど前、知人から三角紙に 包まれた本種を頂いたことがあった。以前から本種については、保育社の「原色世界蝶類図鑑 (H.L.LEWIS)」で見覚えがあった。その写真の本種は、緑色の斑紋が黒ずんでおり、名前の由来と なった首の赤い部分も不鮮明で、あまり綺麗ではなかった。前翅が尖った形態が面白い、と 思った程度だった。三角紙に包まれた状態では裏面しかわからず、正直、色彩にはあまり期待 していなかった。軟化処理を終え、展翅板で翅を開いたとき思わず度肝を抜かれ、「あっ。」と 声を出してしまった。素晴らしい金緑色が目に飛び込んできたからだ。展翅後、じっくり眺めた。 名前の由来となった首は鮮明な赤色で、金緑色との対比が何とも言えず美しかった。名蝶の貫禄十分で、 世界最初の蝶切手に描かれたのも頷ける気がした。(2019年6月記)