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近くのスーパーで買物を済ませ、公園を通って 帰宅途中の事だった。右手に手提げカバン、左手に買い物袋をぶら下げて公園の中を歩いていた。 薄暗い樹々の間を通り抜ける時、太さ２０センチ程の樹木の地上１メートル程のところに大きなハチに 似た虫が止まっているのに気付いた。その瞬間、「もしかしたら。」との思いが頭をかすめ、思わず 飛び上がりそうになった。一生縁が無いかもしれないオオトラカミキリそっくりだった。両手の荷物を 放り投げて近寄りたい衝動を抑え、ゆっくりと近づいた。胸部の模様を見て本種と分かり、ガッカリしたが、 本種も所有していなかったので慎重に摘まみ、いつも持ち歩いている毒ビンに入れた。ヤマグワの大木が 近くにあり、そこから発生したのかもしれない。札幌ではあまり多くない種類のように思われる。 （２０１３年９月記）
