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札幌市内の有名なキャンプ場(定山渓自然の村)に 一泊した時の事だった。午後3時頃に到着し、早速採集道具を持って散策した。ここは、場内と場外がはっきりと 区別できる。何故なら、ヒグマ除けの電線がぐるりと張り巡らされているからだ。ここはヒグマの生息地なのだ。 とはいっても場外にヒグマがうろうろ歩き回るのを見ることはまず無い。 針葉樹林の中をブラブラ散策した。薄暗い中何も見当たらず、「何もいないところだな。」と残念に思っていた。 だんだんと目が慣れてきた頃、一本の樹に小さなカミキリムシが止まっているのに気が付いた。 指でつまみ、とりあえず一頭採集でき嬉しくなった。以前採集した種類のような気もしたが、 思い出せなかった。その後数頭採集し、樹林を抜け出そうと歩き始めた時だった。何気なく足元を 見た。そして、アッと驚きの声を上げてしまった。足元にはそこら中同じカミキリムシが歩き回っていた。 何十頭いるか見当もつかなかった。無意識に何頭か踏みつぶしていたかもしれない。踏みつぶさないように 注意しながら抜け出した。あれだけ多数の同種のカミキリムシを見たことは無かった。とても貴重な経験だった。 (2008年7月記)