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フタオタマムシ
同一個体
採集日 |
採集地 |
採集者 |
2010年6月6日 |
北海道札幌市南区中ノ沢 |
管理人 |
キンヘリタマムシとのコラボレーション
キンヘリ君「みんな、フタオさんの周りを回ろう。」
フタオさん「わーやめてよ。目が回るよ。」
キンヘリ君「ごめん。では気を取り直して前進しよう。」
フタオさん「ずっと、一緒だね。」
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6月1日、体調が悪かったので近くの
病院に行き、薬を出してもらい帰宅しようとした。ただ、とても天気が良く、気分もよくなったので
近くの真駒内公園まで散歩することにした。ポカポカと暖かく、多くの人がランニングしたりキャッチボール
したりして楽しんでいた。30分程散策して公園の出口に近づいた時だった。路上に一頭の
甲虫が仰向けに転がっていた。一見したところコメツキムシの仲間に見えた。だが、それにしては
大きい。拾い上げ、図鑑で目にしたことのある本種と分かった。左側の鞘羽はブラブラと今にもとれそう
だった。他にも傷みが激しく、標本には無理かな、と思ったが、初めて出会った種類なので持ち帰ることに
した。札幌で20年以上もカミキリムシを主とした甲虫類を採集してきて、今まで一度も出会うことの
無かった虫で、かなり珍しいのだろう、と思っていた。まさか市内の公園で出会えるとは思ってもいなかった。
少し不思議な気がした。
6月6日、自宅近くの林道を散策した。道の両側をまばらな樹林が続いている明るい砂利道をぶらぶら
歩いた。道端の花々を覗き込み、主にカミキリムシを探していた。少し離れた白樺の地上3メートル程の
所に、黒っぽい虫が止まっているのに気付いた。近寄って、先日出会ったばかりの本種と分かった。
「今年は、タマムシの当たり年なのかな。」と思いつつ採集した。帰宅後じっくり眺め、全身赤銅色に輝き、とても重厚感のある
素晴らしい虫だな、と感激した。(2010年10月記)