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左オス、右メス
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自宅近くのショッピングセンターに向かう途中、メスの個体と 出会った。車の行き交う道路わきの歩道に落ちて死んでいた。すぐそばを小川が流れ、樹木も豊富に生えていた。 アブの仲間と思ったが、大きく太い胴体に似合わず頭が小さく、見慣れないアブだなと思った。 硬くなっておらず、持ち帰り標本にすることに決めた。翌日、いつも散策する林道で路上に落ちている アブを拾った。これも胴体に比べて頭が小さかった。ほとんど動かず、文字通り虫の息だった。 この時には前日のアブと同種とは気付かず、帰宅して調べて本種のオスと分かった。滅多に出会うことの なかった本種のオスメスに二日連続で出会い、不思議な気がした。ネットで調べてみると、 クサアブという名前は、草アブではなく、臭アブとのことだった。結構匂いの強い虫との ことだが、標本作成時には気が付かなかった。ただ、乾燥後標本箱にしまうとき、ほんのりと甘い カラメルの香りがした。決して嫌な匂いではなかった。なんとも不思議な虫だ。(2011年11月記)